世界から見た竹中平蔵の犯罪性
2009-10-21


西川辞任に至った日本郵政。幸いなことだ。日本郵政の問題を追ってきた方にはすでにお馴染みのビデオがある。2008年の4月の時点で竹中平蔵は「民営化した郵政はアメリカに出資せよ」と言いはなった。このビデオを見るたびに俺は怒りがこみ上げてくる。日本国内における問題点については、植草一秀さん(「鳩山政権の郵政改革本格始動と今後の課題」を始めとしてすでに多くの方が指摘している。加えて、これは世界的に見てもお笑い種なのだ。

2008年4月といえば、すでにサブプライム問題が顕在化し、米国の金融関係者でさえ、モーゲージ証券をはじめとしてとんでもない額の債券が不良化すると予想していた。底なしであり、手当にどのぐらいかかるか分からないという人もいた。一人や二人ではない。ドイツ最大手のドイツ銀行は、2007年7〜9月期にサブプライム関連で約3,600億円の損失を計上と発表している(「ドイツ銀行、7-9月期にサブプライム関連で約3,600億円の損失」)

繰り返そう。竹中が「民営化した郵政はアメリカに出資せよ」とテレビカメラに向かって言ったのは、2008年4月だ。ドイツ銀行は前年の10月時点でその前期の損失計上を発表している。米国における住宅ローン事情、米国民の借金の上に借金を重ねる状況、米国自体の赤字、自転車操業状態などを考えれば、米国に出資などありえないと考えるのが当たり前の状況だったのだ。

こういうことを踏まえれば、これが日本国民を愚弄した発言という以外にどのような表現があるだろうか。竹中、そしてこいつを使った小泉は絶対に許されるべきではない。

竹中平蔵「民営化した郵政はアメリカに出資せよ!」


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