*検察審査会で感じる違和感
2009-06-28


皆さん、もうご存じだろうが、検察の判断に対して検察審査会で何を議決するのかについての次の解説について、何か不思議な感じというか違和感を感じないだろうか。

「不起訴が妥当なら『不起訴相当』、起訴しなかったことが不適当ならば『不起訴不当』か『起訴相当』と議決する。」
ソース:ご存じですか検察審査会
[URL]

何に違和感を感じるかというと、審査するといっても検察の「不起訴」だけってところなんだよね。何で「起訴」についても審査できないんだろう、って思わない?

検察の不起訴は審査対象になって、起訴は審査対象にならない基準って何なんだろう。基本的には、検察の判断が適切かどうかを審査するわけだよね。だったら、不起訴を審査するんだったら、起訴を審査できても何ら不思議じゃないと思うんだけど。最近の小沢さんの秘書、大久保さんの起訴だって、俺からすると不当なんだよね。でも、「大久保さんが起訴されるなら、他の...も」とは思うけど、それ以前に大久保さんの起訴そのものが不当って思っているわけ。

単純に民意の反映とか強調されて、最近の西松建設の国澤さんの追起訴を「民意」とか見る意見があるけど、違うじゃないだろうか。俺からすると民意じゃないんだよね。むしろ、国澤さんを追起訴することによって、大久保さんの起訴を正当化しようとしているんじゃないだろうか。国民の意見を有罪に誘導しようとしているんじゃないだろうか。その他、かの有名な「高知白バイ事件」、また植草さんの事件についても、検察の起訴が適切かどうか審査されたら、状況はまるで違ったものになったかもしれない。

いずれにしても、検察にとっては不起訴がどうなろうが、実質的に痛くも痒くもないと思うけどね。単に犯罪者が増える可能性が増すだけで。それより検察の起訴が審査会で「起訴不当」と議決された方がはるかにインパクトがあるでしょう。
[政治]

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