なぜ自民党は気付かないのか! − 繰り返されるクーデター
2010-02-14


金曜の衆議院予算委員会でも、自民党はアホな「政治とカネ」追求をやっていたようだ。さぞかし、それをテレビで見ていた国民の多くはアホらしく、また情けなく思ったに違いない。民主党小沢幹事長には、「政権交代で、自民党そのものもメルトダウンというか、政党の体をなしていないような状況になってしまった」なんて言われる始末。

小沢氏「自民メルトダウン、当面は民主党政権」
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亡くなられた中川昭一議員も仕掛けられたことがハッキリしているにもかかわらず、誰が自分たちの敵であるかも分かっていないようだ。

仕掛けられた?...何を?...

今回の「小沢追い落とし騒動」と同じ官僚とマスコミによるクーデターである。官僚やマスコミの雇われ、米国隷従組の連中は別にして、自民党議員は当面の敵を認識していない。まあ仕掛けられた本人が政治とカネで「民主党は...」なんてマスコミに向かって脳天気に言っちゃってるし、これだけ日本の政治が見えなければ、何も見えないに違いない。小沢さんにバカにされても仕方がないだろう。

官僚とマスコミによるクーデターは、安倍政権に対しても行われた。そのことを「オヤ、この人が?」と思う人が的確に指摘している。テレ朝の報道娯楽番組できわめて有名な彼は、どこで牙を隠したのだろうか。変節したのだろうか。長いコラムだが、クーデターの手口を読む上で十分に読む価値はある。とくとご覧あれ。

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安倍政権の倒閣を企てた官僚たちの二重クーデター

今月29日に迎える参議院選挙は、非常に自民党に厳しい状況だ。どの新聞、テレビを見ても、民主党の有利を伝えている。なぜこんなにも自民党が厳しい状態になっているのか。そこには、新聞やテレビがなぜか全く指摘しない問題が隠されている。

小泉前首相もできなかった公務員改革

かつて小泉内閣が郵政民営化の選挙で大勝した時、僕は小泉前首相に「大勝したのだから公務員制度改革をやればいいじゃないか」と言った。しかし、彼は「冗談じゃない」と即答した。

橋本龍太郎元首相も公務員制度改革に取り組んだ。当時はこれを行政改革と呼んでいたが、公務員の数と給料を減らし、官房長が握っている天下りの権限を奪うことを狙ったものだった。これに全省庁が協力すると言って官僚が集まったが、それは実は全く逆で、いかにこの改革を骨抜きにするかということに知恵が絞られた。

“何とか審議会”というものも作られたが、審議会というのは過去も現在も、役人たちが自分たちにとって都合が良い結論を出す人間を集めるだけの会だ。そしてこの時官僚たちは、「公務員の数や給料を減らすのは枝葉末節なことであって、もっと根本的な改革をしなければならない」と言って、省庁再編をやってしまった。

公務員の数と給料を減らし、天下りをなくすはずが、省庁の数を減らすだけで、結局何も変わらなかった。「省庁再編」という、いかにも大仰な言い方だが、実態はなにも変わらなかった。つまりこの“改革”は失敗だった。

小泉前首相が言いたかったことは「最初から行政改革をやると言っていた橋本内閣でもできなかったことを、残り1年しか任期がない自分ができるはずがない。もし本当に公務員制度改革をやろうと思ったら内閣の最初から改革案を打ち出して、調整・段取りを整えなくてはならない。そのような準備が何もそろっていない状態で、できるはずがない」というものだった。

社会保険庁が自ら情報をリーク

安倍内閣は、小泉前首相ですらできなかった、いわばタブーである二つの改革をやろうとしている。一つは社会保険庁の解体と民営化。もう一つは、公務員の天下りの改革だ。これまで各省庁の官房長が握っていた天下り斡旋の権限を奪おうというのだ。


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[政治]

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