まだ確信はないんだけど、どうも米国では市民不服従運動が広がりを見せているのではないだろうか。俺が見てるニュースサイトのせいかもしれないけれど、"civil disobedience"という言葉を目にする機会が多いような。典型的なのは建物内で座り込みして、逮捕ってパターン。
このサイトは名前のBlack Agenda Reportにあるように黒人の視点からのレポートをしている。もちろん白人もいるけど。
Will Civil Disobedience For Health Care Make Obama and Dems Listen?
(医療に関する市民不服従によって、オバマや民主党は耳を傾けるようになるだろうか?)
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この記事で驚いたのは、不服従運動の一環としてデモもあるんだけど、参加に当たって次の6つの質問に答えるのを求めていることだ。
・ 全国民に医療を!の非暴力デモで逮捕されることを厭わないか?
・ 市民不服従の支援で合法的にデモをするか?
・ 他の運動で非暴力教育をしたことがあるか?
・ 逮捕された人たちに保釈金を寄付できるか?
・ 逮捕された人たちの弁護に役立つ法律的な専門能力はあるか?
・ 保険会社から医療保障を拒否された家族がいるか?
俺が注目したのは次の2点。
・ 非暴力デモでさえ、逮捕されることを前提にしている。911以来、警察による取り締まりとか暴行とかが一般化しているという流れがある。
・ 一般市民向けにこのようなメッセージが出されるということは、自分たちは正しいことをしているだけで、警察に逮捕されてもどうってことないという意識が一般市民の間で広がりつつあるのではないか。
何か、こんなことを書くと扇動するように聞こえるかもしれないけど、日本の人たちも自殺したり、他人を傷つけたりするよりは、本当に問題がある、犯罪的と思う企業のビルとかで座り込みでもやって、逮捕されてもいいという考えをもった方がいいのかもしれない。ラッキーでない限り、個々人の力ではどうにもできない状況なのだ。
これは、上記の記事でも紹介されている、ニューヨーク市にあるAetna保険会社での座り込みの模様。途中から次々と逮捕されていく。少人数だが、この座り込みの方は、
Aetna Sit-In for Single Payer, Medicare for All, September 29, 2009
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以前に紹介したこちらのワシントンDCのデモよりもはるかにさまざまな人が参加したようだ。
Angry Crowd Fills D.C.
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