平成14年から16年にかけて日銀のベースマネーは74兆円くらいから109兆円くらいに増えています。約35兆円の増加です。
それでいて日銀当座預金は25兆円しか増えていません。通常はべースマネーは日銀当座預金の10倍くらいになるのですが。
そしてそれに符合するかのように2002年から国債発行額が急増しています。更にそれに符合するように外貨準備も35兆円
くらい、その頃いきなり増えています。
国債発行残高については資料5のような表示で公表されていますので纏めてみました。
[URL]
国債残高:億円 増額分:億円
1997年3月末 2,474,623
1998年3月末 2,739,070 264,447
1999年3月末 3,107,402 368,332
2000年3月末 3,431,336 323,934
2001年3月末 3,806,546 375,210 ↓この年から急増
2002年3月末 4,481,625 675,079
2003年3月末 5,042,536 560,“911”
(イラク戦争3月20日〜4月10日)
2004年3月末 5,564,163 521,627
2005年3月末 6,263,633 699,470
2006年3月末 6,705,794 442,161
2007年3月末 6,741,221 35,427
マスコミでは、財政のバラマキが国の借金を増やしたと、嘘をメディアを通じてばら撒き、国民を洗脳しています。
しかし実際は借金を急膨張させた真犯人の小泉政権は国民には全くバラマキませんでした。
今後この問題を無視していては財政政策の必要性がなかなか理解してもらえないと考えます。
小泉政権下では政府が借金して手にしたおカネは何処へ消えたのか?それを追及してほしいと思います。
また国民所得約500兆円の日本で、一体どの様にして資金調達したのか?財務省に聞くと個人金融資産は1,500兆円あると
いいますが、その額はずっと以前から大きな変化はありませんね?と言うと財務省の電話口の人は黙ってしまいました。
あまりに巨額の国債発行をするために海外で日本国債を売るなんて言ってるのでは?と聞くと、危険分散のためだと言ってましたが、
経常収支の大幅黒字が継続する日本の政府が海外で資金調達なんて不可解です。その辺も国会で追及してほしいと思います。
<以上、国民新党への質問>
小泉政権下での国債急増 その2
* 2009年06月01日(月)19時15分
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前の寄稿【小泉政権下での国債急増】で、
【 平成14年から16年にかけて日銀のベースマネーは74兆円くらいから109兆円くらいに増えています。約35兆円の増加です。
それでいて日銀当座預金は25兆円しか増えていません。通常はべースマネーは日銀当座預金の10倍くらいになるのですが。
そしてそれに符合するかのように2002年から国債発行額が急増しています。 】
ですが、「ベースマネー」は「マネタリーベース」の間違いでした。訂正いたします。
ベースマネーは貨幣+日本銀行券+日銀当座預金ですが、日銀当座預金だけが
2001年 約7兆8千億円 ⇒ 2002年157.6%増、約20兆円 ⇒ 2003年64.7%増で約33兆円。
2年間で25兆円くらいの急増。
ベースマネーに市中銀行の預金などを加えたものがマネタリーベース。
2001年のマネタリーベースは108兆5,248億円÷1.164÷1.257≒74兆2千億円(推計)。
日銀当座預金8兆円弱にマネタリーベース74兆円強で約10倍。